洋風の格好良い庭にしたい、芝を敷いて子どもが走って楽しめる庭にしたい、
そんなご家族の理想を叶えるのがエクステリアです。
ただデザイン性を重視するあまり、住まい方に合っていないと手入れが億劫に
なってしまいます。私は、家族全員の理想を把握した上で
楽しみを共有できる実用性の高い庭にしたいと考えています。
せっかく毎日見るものだから、長期的な目で使っていけるよう工夫します。
私の庭への原点は、大阪にあった祖父の家でした。
小さな家庭菜園があり、朝採りのキュウリを食べ、15時には縁側に座り
アイスを食べ、夜は花火をした思い出の庭がありました。
数年が経ち、半空き家状態が続き、荒れ果てた庭となってしまったため、
剪定・片付けを始めました。すると、「ここで祖父と遊んだな」と
懐かしい気持ちになりました。庭は家族の思い出を作るためにあるもの
という事を実感し、庭に携わる仕事に就こうと思いました。
まず、庭木のメンテナンス会社に入社し、剪定・除草等を
中心に基礎を学びました。1年頃にはお客様からの指名が
来るようになり独立を意識し、茅ヶ崎で 潮彩庭縁 を
立ち上げました。2年後、150件以上のお客様にご支援
頂きますが、急速に変化する町並みに危機感を覚えました。
庭はなくなるのか︖毎日考えましたが、庭への想いは捨てきれません。
根本に立ち返り、色褪せない記憶を作れる庭を作ろうと「庭師」に
なることを決意しました。地元で有名な造園会社に3年間修行入りし、
ひたすら基礎を磨き、道具の扱い方、身体や眼の使い方を学びました。
洋風のエクステリアを学んでいると、どちらにしても基本的な部分が一番重要になります。
それは、庭師時代やそれ以前に培った経験と共通するものでした。
和風の庭作り・エクステリア全てに通じる事は、
お客様の理想を親身に聞く「傾聴力」です。
心を許してくださるからこそ、私に要望を言って
くださると考えています。決して一方的な
会話はせずに、ゆっくりとお話を聞きます。
大人も子どもも安心して庭で遊ぶためには、危険な
部分を極力無くす必要があります。つまずいてしまう
部分、怪我をしてしまうデコボコな部分、
子どもの目線から考えて、徹底的に無くしていきます。
- 口に入る物だから、土は全て
入れ替える事を勧めています - 損壊しにくいよう、
業界水準に合わせて施工します - 極力、怪我になりそうな部分は、
面取り等を行い無くします
住んでいる人が直接関わっていくと、
庭への愛着はさらに増します。
そのため、ご希望があればエクステリアを
一緒に手伝ってもらったり、樹木や花の
手入れ方法もお教えします。
私が培った知識をぜひ有効活用してください。
庭師の時代に、自宅の庭に関心のある方へ、自分の知識・技能を
少しお伝えしました。次に伺った際に、花壇に花が植えられて
庭自体も掃除され綺麗になっている事がありました。
庭は、好きになってもらうことに意味があります。
だから飽きがこない機能的な場所を作りたいと思いました。
鑑賞する場ではなく、楽しみを家族が体験出来る場で
あってほしいと考え庭作りを続けています。